EDXG ブリテン

たまには大恥もかくべし

   

JA5EY

 かつて、職場で働いていた時、常々、若手にたまには大恥をかく位の失敗をしろ!そうすれば、人間改造に必ず、それが結びつくのだ。と、よく言っていた。これは、かつて、先輩から言われた言葉であったが、確かにそのとうりだ!と思っていたので、後輩にも伝えたわけである。

 ところが、当の私自身、80mで大恥をかいてしまったのである。どのようにかいたかについては、次のとうりであった。

 9月のある朝80mをワッチしていたらJA4のある局がバッタバッタとEUの雑魚をかたずけていたのを聞いて、クソッ!負けてたまるか、といつもの反骨精神が働いた。(後で分かった事であるが、実は、アンテナが90度まわっていた。)同じEUの局をコールしたのであるが、実際のところ、了解度3−4、信号強度1−3位で、とてもQSOどころでは無いはずであったにもかかわらず彼に対抗したい一念でコールしたところ、応答が有ったような気がした。

 何か聞いてきたが、よく分からないので、適当にコールサインを打ったとたんである。聞いていたJAの局がNAMEと打ってきた。さっそくNAMEを打ったのであるが、了解したのかどうかも分からない。当の、JA局が、たまりかねて、?と打ってきた。彼から見れば、ろくにきこえもせんのに、EYともあろうものが!と思ったに違いない。きっかけが、きっかけだけに、後で思うと大恥をかいた。その晩大いに反省して、もっと、耳を良くするにはどうするか考えたのである。そこで、160mのベバレイジをリレイで切り替えて、9:1トランスを作成し、別の同軸ケーブルで引き込むことを考えた。年金生活故、最低の経費に押さえることを第一に、保有の20m弱の、ケーブルを中継コネクターにより繋いで、約60mでシャツクに引き込むこととした。MP−5コネクター等々数が多いと地元と通販とでは、かなり通販が安い。今までそんな事等、おくびにも考えなかった。9:1トランスは、2個のトロイダルコアーを接着剤で接合し、3本のホルマル線も同じく接着剤で接合して巻いたところ我ながらうまい方法で出来映えも最高である。完成までには、2−3個所で、トラぶった。失敗があるから面白い。結構、悩んだ末の完成は、喜びが倍加するものである。確かに耳が、数段向上した。160mもプリアンプ付きと、ストレートの使い分けが出来ていっちょうにせきとなった。今後は、80&75mは、かなり自信がもてる。これらは全て大恥をかいたお陰であった。

写真.1北と西のベバの切替えとAMPorNO AMPの切換えリレー左端に9:1トランス

 アンテナが90度回っていたのも幸いであった。勿論、送りのために元に戻したのは、言うまでもない。次には、50MHZにキットや、改作により、挑戦すべく、2800円也のクリスタル・コンバーター組立に、四苦八苦して、今日、22MHZの局発の発信を確認したところである。3000円足らずで結構悩ましてくれる。自作や、改作及び、キットの組立等は、オペレイティングとは違った楽しみがある。私が思うに、完成までの過程に放いて、失敗し、又悩み、考えることに軍義があるのではないだろうか。後、6m6EL八木の改作(10m3ELHB9CVを改作)、10Wトランスバーター・キットの組立、100Wリニアーの制作を予定している。暫くの間、悩み続くことであろう。

 完成を夢見て GL!!

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